物心ついたときから、絵を描くことがすきでした。
紙と鉛筆さえあれば、何時間でも空想の世界を描いて遊んでいられました。
漫画を読むのも大好きだったし、著名な画家の美術展に出かけて、作品集を買ってもらって、毎日毎日眺めて過ごして飽きませんでした。
…そういう生い立ちの人は、だいたいわりと早い時期に絵の頭角を現して、中学高校あたりでは、美術部や漫画研究会などで、ばりばりと作品を発表して、多くの人に賞賛されたりするようになるものじゃないかと思いますが、私はそうはなりませんでした。
小学校の六年間を通して、図工の成績は中くらい。
中学でも高校でも、何か描けば、美術の先生に、
「ぷっ」
と笑われる日々でした。
それらの作品は、もう一枚も残っていませんし、自分でもどんなものを描いたか、ほとんど覚えてもいないのですが、たぶん、なにかが、おかしかったのだろうと思います。
中学でも高校でも、美術部に入ってみたかったけれど、部員の方々の作品はあまりにもすばらしく、近寄りがたくてあきらめました。
大学以降は、絵とはまるで無縁のところにおりました。
でも、やっぱり絵を描くことは、なんとなく好きでした。
やがて結婚して、子どもが生まれて、その子どもたちが絵を描くようになったのがうれしくて、自分も一緒にたくさん描きました。
家族で同じテーマで絵をかく、「お絵かき大会」みたいなイベントを、よくやりました。
時間を決めて、せーのではじめて。
できあがった絵を見せ合うと、たいてい、私の絵は「こわい」とか「きもい」とか、言われました。
上の子どもはもうすぐ二十歳になります。
物心ついたときから、とてつもない量を描いて暮らしていましたが、結局、絵とは違う進路を選びました。
真ん中の子どもには、おそろしく根気よく絵を描くことを促してきましたが、絵よりも字を書くことのほうが好きでしたので、自分から描くことは、ほとんどありませんでした。
一番下の子どもは、絵を描くことは嫌いではないようですが、いまはそれよりも、別のことをしていたほうが楽しいようです。
結局、私一人で描いています。
さみしいので、描いたら、ここに貼り付けることにします。
あ、今回貼った二枚は、どちらも、お題は「錦鯉」です。
オタマジャクシでも、異世界の生命体でも、ありません。(´・ω・`)
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