これ書くの、毎度忘れそうになります。
たぶん記事の更新頻度が低いせいですね。精進します。(´◯ω◯`)
大海とむさんという漫画家さんの作品が好きで、もう二十年近く、ずっと読み続けています。
(以下、ラストに関するネタバレありですのでご注意を)
最初に読んだのは、「禁断の恋でいこう」シリーズ。
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思いやり深い性格なのに、人間関係にめぐまれない緋佐子が、人外の存在であり、長い寿命を持つ「夜斗」と出会って、幸福な生涯を全うする姿を描いたラブロマンス。
連載中から、普通の人間である緋佐子が夜斗よりも先に命を終えることは示唆されていたので、覚悟して読んでいたのですが、ラストでは、いつか緋佐子が別の形で蘇ることが示唆されていたので、ちょっと安らぎました。
でも、できれば、二人が再会するところも見たかったです。いつか続編が出ないかな。
今年(2019年)完結した「蜜夜婚~付喪神の嫁御寮~」(全8巻)では、「禁断~」の「夜斗」が、脇役で出演したので、なつかしく思いました。
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「蜜夜婚」の「白銀」と、「禁断~」の「夜斗」は、人外だということのほかにも、いろいろとキャラがかぶる部分がありました。
まず、作品のヒロインと出会う前に、複数の女性(「夜斗」の場合はメスオオカミの伴侶も含む)とのステディな関係があったこと。
そして、ヒロインと付き合っている間は溺愛状態でも、いずれ寿命による別れが来るであろうことが前提となっていること。
「蜜夜婚」を読み始めたとき、今作もまた「禁断の恋でいこう」と同じように、ヒロインの翠の死によって、いったん関係が終わるのかなと思ったのですが、死んでも終わらない展開が待っていました。
というか、「うわ、翠、ここで死なせちゃうんだ」と、作者さんの厳しい展開に驚いたというか・・・。
死ぬことで、最愛の「白銀」と同じように永遠に生きられる人外の存在となるというのは、こういうジャンルのお約束的に、仕方がないとは思います。
けれども、もともと家族を含めた周囲の人との縁が極端に薄かった翠が、大切にしていたほんの僅かの縁を、自分の手で消去していかなくてはならないというくだりは、切なすぎました。
考えてみると、大海とむ作品って、ラブロマンスとしては極甘なのに、よくよく読むと、どれも全部ヒロインに課す精神的試練というか絞り上げ方が、めちゃくちゃ厳しい気がします。
作者さん、ドSなのかも。(´・ω・`)
そういえば、「蜜夜婚」のあとの、姉系プチコミックの新連載も、もう始まっていて、タイトルは「悪し妻かたり」というのだとか。少し読みましたが、やはり冒頭から、ヒロインに猛烈に厳しい設定のようです。
コミックになるのが待たれます。