2017年12月28日木曜日

即興ファンタジー「勇者チヅルンと愉快な仲間たち」 


一行リレー小説

勇者チヅルンと愉快な仲間たち  

お友達のはに子さんと、ブログ主のDakkichan(妲己)の二人で、突発的に創作した、(一応)一行リレーファンタジー小説です。途中から一行を大幅にオーバーしながら物語が進んでいきますが、気にしないでください。


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■はじまりの森



気づいたら、森の中で倒れていた。(はに子)


藪から棒に降誕した勇者チヅルンは、胡散臭い森の奥で、どこの誰だか分からない従者がやってくるのを待っていた。(妲己)


何時までたっても従者が来ない事に痺れを切らした勇者チヅルンは、森を抜けてみる事にした。(はに子)


「どっちに向かえばいいのかな」と、勇者チヅルンが考え込んでいると、突然、"最初の敵"が現れた。(妲己)



  ↓執筆者たちの影の声

 ※妲己「勇者チヅルン、移動を開始したですね」
  はに「うむ。果たして勇者チヅルンは武器を持っているのだろうか」
  妲己「そして、食料は…」


藪がガサガサとなった瞬間、今まで見たこともないような、頭から真っ赤な角を生やしたイノシシのような獣が現れた。(はに子)
 


  ※はに「ベヒモス」
   妲己「名状しがたいベヒモスのような何かですな」


そのとき、勇者チヅルンは、聞いたものの心を凍らせるような、恐ろしい言葉をつぶやいたのだが、幸いにして、耳にしたものは誰もいなかった。「あ、ごはんだ」
(妲己)


↓イメージ動画(本文とはあまり関係がありません)




死闘の末(イノシシもどきにとって)おいしそうな肉を確保したチヅルンは、その場で焚き火をし、お肉を焼き始めた。(はに子)



勇者チヅルンが、いままさに焼けた肉にかぶりつこうとしたそのとき、鋭い声が響き渡りました。

「君、その肉を食べてはいけない! それは…」(妲己)



ぱくっもぐもぐもぐ・・ごくん。

「え?なんで?おいしいよ?」

声をかけてきた騎士風の男性は口をあんぐりとあけて眺めていた。(はに子)


「うわあ喰っちゃった! 喰っちゃったよこの人」
「なんか悪いですか?」
「それ喰うと恐ろしいことが起きるんだよ」
「どんなこと?」
「それは…」

そのとき勇者チヅルンに、とんでもない異変が起きた。(妲己)


 ※はに「生きて森を出られるのか…乞うご期待!」
  妲己「果たして物語はどこへいくのか」



メリッ そんな音が始まりだった。

「え、なに?ちょっと痛いんだけど。」

額を押さえて唸るチヅルン。(はに子)



メリッメリメリメリバキバキドキャグチャッドロドロドロドロ…

「いかん! 君、無理だろうけど極力正気を保つんだ!」
「別に正気だけど、ちょっと痛いよ、これ」
「いいかよく聞け! いま君の頭蓋骨を割って出てこようとしているものは、君の精神そのものなんだ! 正気を保っていれば正気の何かが現れるが、正気でない場合には正気じゃないものが出るんだよ! だから無理だろうけどとにかく正気を保て!」
「言ってることが矛盾してるっていうか、まず君が落ち着け」
「うおおおおなんか恐ろしいものキターーー!」(妲己)


ぺたり。

「あら、ご主人様よろしくねぇ。」
「君は誰?」
「今貴女の額から出てきたものよぉ」

そう言って現れたのは妖艶な赤い角を生やした女性だった。

「なん・・・なん・・なんなんだそれ!」
「さぁ?私の頭から出てきたらしいよ?」

頭を抱えて何やら呟いていた騎士風の男だったが、しばらくして・・

「とにかく、悪いモノではないだろう、君は正気を保っていそうだし・・保ってるよな?」
「多分正気なんじゃないかな。ところで貴方は誰で、ここはどこ?」
「私はオステノール国の騎士で、ここエストバの森へは勇者様を迎えにきたのだ。」

こうして勇者チヅルンはやっと従者と出会えたのであった。(はに子)

「ちょっと-、あたしを無視して話を進めないでよぉ」

勇者チヅルンの頭から湧いた妖艶な女が口を挟んだ。

「うわ、しゃべるのか」
「しゃべっちゃ悪い?」

オステノール国の騎士は慌てたようにチヅルンに聞いた。

「おい君、ホントに正気なのか?」
「たぶん」
「いやしかし、赤角の魔獣ベへべへモンスを食らった人間の頭から湧いた幻魔が言葉を使うなど、聞いたことがないぞ!」
「あたしがしゃべっちゃ、おかしいっていうのぉ? 気に入らないわねぇ、あなた。ちょっと吸ってあげようかしらん?」
「す、吸うって、何を!?」
「血ぃにきまってるでしょお。他に吸われたいモノでもあるのぉ?」
「血だと!? さては貴様、我が帝国で悪名高い吸血女か!?」
「あーあ、何そのムードのない呼び方。あたしには、エリザベートちゃんっていう、キュートな名前があるのよぉ。あなたやっぱり気に入らないわねぇ。吸うのはやめて、あたしのモノにしてあげる♪ トイレの置物になーれ」
「うああああやめろーー!」

騎士風の男は、銀色に輝くペーパーホルダーに変えられてしまった。

「あ、あたしの従者が…」(妲己)



↓イメージ画像(本文とはそんなに関係がありません)
画像引用元 http://amzn.to/2E2bBrG


銀色に輝くペーパーホルダーを見つめながらチヅルンはエリザベートに告げた。

「今すぐ元に戻さないと喰うよ?」

地を這うような声に怯えたエリザベートはすぐに騎士を元に戻し、木の後ろに隠れてぷるぷる震えていた。


「ひどい目にあった・・。君、ありがとう。所で君はこの森でいったい何を・・?」
「私は気づいたら森にいて、従者が来るってなんか頭の中で聞いたから待ってたけど来ないから移動してたんだ。というわけで、貴方が私の従者ってことかしらね。」
「なんと!では貴女が勇者様!これは失礼を致しました。お名前を伺っても?」

片膝をつき、勇者チヅルンを見上げる騎士。

「私はチヅルン。ところで私はこれからどうすればいいのかな。」
「チヅルン様、我が国へご案内致します。そこで此度の召喚などをご説明致しましょう。」
そう言って騎士は案内の為先頭を歩いて行く。
「エリザベート、行くよ。今後は余計な事しないようにね。」
木の影から覗いてたエリザベートはコクコクと必死に頷くのであった。(はに子)


■短くも長い旅路



オステノール国の騎士(名前は不明)、勇者チヅルン、吸血魔エリザベートの三人は、無事に森を抜けてから、いくつもの山や谷を越え、村々に宿を借り、やがて街道に出ると、宿場町を十も二十も通り過ぎ、さらにまた山々を越え谷を渡り川を泳ぎ荒れ野を突破し、そしてようやく帝都に続くらしき大きな街道を行きついたものの、まだまだ旅の終わりは見えてこなかった。

勇者チヅルンがうんざりした様子で騎士に聞いた。

「あのさ、あとどれくらい歩くわけ?」
「あまり、言いたくはないのですが・・」
「知ってるなら言いなさい。言わないと」
「吸うわよぉ」
「吸わせるよ」
「い、いやそれは・・実はどうやら、我々の都行きをよく思わない者たちが、何らかの魔術で妨害している可能性があります」
「ああ、なるほどぇ。そんな気はしたのよね」

エリザベートが訳知り顔に頷いたのを見て、勇者チヅルンが言った。

「そうなの? それならエリザベート、その妨害してる連中をなんとかできる?」
「んー、そうねえ、できなくはないけど、そっちの騎士の人にとっては、あんまりうれしくない結果になるかもぉ」
「ふうん。どんな結果になるの?」
「まず、ここの国がちょびっと滅亡するかも♪」
「おい貴様! なんという恐ろしいことを!」
「滅亡しないでなんとかできない?」
「となると、ちょっとめんどくさいのよねぇ」
「勇者殿! こんなモノを頼りにしては、ろくなことになりませんぞ!」
「私の頭から出てきた子に対して、こんなモノ呼ばわりはないんじゃない?」
「そーよそーよ。魔術オンチは黙ってなさいよぉ」
「うぐう」
「じゃあエリザベート、そのめんどくさい方法で、なんとかしてちょうだい」
「はーい。じゃ、そこの君、ちょっくら召喚獣になってもらおうかなぁ」
「なんだと!? こらっちょっと待て、待ってく…ぎゃあああああああ」(妲己)



↓召喚獣のイメージ画像(本文とはあまり関係がありません)



画像引用元 http://amzn.to/2l8GQJw



あれから数時間後・・

「ご主人様、これも食べれる木の実よぉ。はい。」
「ん、ありがとう。甘酸っぱくておいしいね、これ。」

もぐもぐ。

「うう・・・」

ズルズル・・

「あら、戻ってきたみたいねぇ」
「おや、騎士の人、随分ボロボロになって・・。」

鎧も見た目もボロボロになった騎士が這いながら戻ってきた。

「何したの?エリザベート。」
「んー。ちょっと召喚獣になってもらってぇ、ちょちょっと邪魔してるやつをズバっと。」
「なるほど。わからん。まぁいいか。騎士さん大丈夫?」
「うう・・ひどい経験をした・・。勇者様申し訳ありませんがしばしの休息を・・。」
「さすがにそうだよね。じゃー今日はこの辺で適当に野宿しようか。エリザベート、準備手伝って。」
「はぁい。じゃああたしは適当に薪探してくるわぁ。」

そうして一向は野宿をした。夜中に騎士がひどく唸っていたがチヅルンは気にせずに熟睡していた。そして翌朝、帝都に向けてゲッソリした騎士を連れて出発するのであった。(はに子)



妨害者を駆逐したためだろうか、その後の旅路は順調で、勇者一行はあっという間に帝都についた。


↓国王イメージ画像(本文とはあまり関係がないアーサー王の銅像)

画像引用元 http://amzn.to/2BKJmMs



■帝都と国王と后の不倫問題



「王よ、ただいま戻りました」
「おお、我が騎士ランスロロットよ、よくぞ戻った。そのボロボロな姿から察するに、さぞかし苦難の旅路であったことだろうな」
「はあ、まあいろいろと・・」
「して、勇者殿は?」
「は! 勇者チヅルン殿…と、チヅルン殿の脳から湧いた魔性の珍生物を、こちらにお連れいたしました!」
「あー、どうも王様。何か私に用があるそうで」
「ちょっとバカ騎士!珍生物とは何よぉ!」
「やかましい! 貴様など珍生物でたくさんだ! 人を使い魔がわりに飛ばしやがって!」
「あーら、オートバトルモードでラクチンだったでしょぉ?」
「重装備の連中相手に何回頭突きさせられたと思ってる!?」
「二人とも、静まるがよい。これでは話ができぬ」
「失礼いたしました!」
「ふーんだっ」

二人が口論をやめたところで、王が話を続けた。

「勇者よ、よくぞ来られた。わしがオステノール国王のアーハーである。突然の召還に、さぞ驚いたことであろう」
「で、ご用件はなんでしょう。破格な報酬の詳細も含めて、たっぷりとお聞きしましょう」
「うむ。要求がはっきりしているのは、悪くない。では用件に入ろう。実は后が乱心した」
「なななな、なんですと!? 我がオステノール国の麗しの花とも讃えられるグビネビーア様に、いったい何が!」

あわてふためく騎士ランスロロットを無視して、エリザベートが言った。

「浮気じゃないのぉ?」
「そう、浮気なのじゃ。日記に『浮気上等』『お后だってロマンスがほしいの(はーと)』と書いてあってな」
「いやしかし、王よ、いくらなんでもそれだけでは証拠にならないのでは」
「まあ要するに倦怠期じゃな。わしもグビネビーアとは見合い結婚で、とくにお互い特別な情もないのでな、別れるのは問題ないのじゃが、立場上、関係者を罰しないわけにもいかなくてな。そこで勇者殿に、間男退治をお願いしたいのじゃ」
「なんでそんなことを私に。てか、間男なんていないかもしれないわけでしょ。退治って無理なんじゃ?」
「ただの浮気や倦怠期による離縁では外聞が悪いのじゃよ。"実はクーデターを企てる悪徳貴族か商人か、まあどっちゃでもいいが、そういうけしからんやからが后をたぶらかして国王を亡き者としようとした大事件だった"という茶番劇をでっち上げて、犯人を退治するという形に持っていきたいのじゃよ」
「何でそこまでするんです」
「后の実家への配慮じゃな。あれは隣国のメスカリナーダ国王の娘なんじゃが、父親がとんでもない親バカでな。不倫を理由に后を出戻らせたりしようものなら、逆ギレして戦争になりかねん。というわけで、勇者よ。報酬は欲しいだけ授けるから、うまくやってくれぬか」
「そういうことなら。エリザベート、ちゃちゃっと片付けようか」
「はあい。じゃあランスロロットくーん、またよろしくねぇ」
「おいちょっと待て! 召喚獣はもういやだあああああああ」(妲己)



■クライマックスは蟻仕様



「というわけでお后様の愛の巣にやってまいりました。」
「なんでそんな説明口調なのぉ?」
「色々あるのだよ。」
「それで勇者チヅルン様、どうなさるのです?」
「あ、やっと名前がわかったランスロロット君、長いな、ランスでいいよね。というわけでランス君召喚獣になるのに随分素直についてきたね?」
「どうやってもどこに隠れても召喚獣として召喚されるそうなのでもう諦めました。」
「うふふ~、どこに隠れても召喚獣として呼び出すわよぉ。」
「そんなわけでこの茶番終わったら勇者様、私の報酬もはずむように王に進言お願いします。」
疲れた顔でそうこぼすランスに、勇者チヅルンは同情した顔で返事をした。
「ああ、うん。そうしとく。というかほんとくだらない事で私呼び出されたんだなぁ・・終わったら帰れるのだろうか・・。」
勇者チヅルンがそう呟いた時、騎士ランスがすっと目を逸らした。
「今、目を逸らしたよね?ランス君。ねぇ?さっさと真実話さないと吸わせるよ?」
「吸っちゃうわよぉ」
「ちっ違うのです!その・・多分チヅルン様の世界にはお帰りになれないかと・・。今までもそうでしたので・・。」
「は?・・は??」

-----・・・

「はぁ~~。仕方ないか・・。
それじゃーちょっくら茶番してたんまりお金もらってのんびり旅でもしながら暮らそう。」
「あたしがずっといるわよぉ、ご主人様。」
「そうだね、じゃあエリザベート、ランス君行くよ!あ、ランス君はこの後の旅にもついてきてね。ついてこないと吸わせる。」

なんとなく言われる気がしていたのか、騎士ランスも諦めと苦笑交じりの顔で勇者チヅルンの言葉に頷くのであった。(はに子)




「じゃ、茶番の段取りを言うから、二人ともその通りに動いてね。まず后の浮気をでっち上げる。愛人役はランス君ね」
「なんですと!?」
「エリザベート、愛人らしく変身させてやって」
「はいな。とびっきりの愛人にしてあげるわん♪ 名状しがたい虫っぽい何かよ、出でよーん!」
「ぎゃあああああ」

騎士ランス君の皮膚がメリメリと音を立てて裂け、中から巨大な蟻の化け物が出現した。


名状しがたいバイアクヘーのような何か(Dakkicahn画)

「ぐわああああああなんで虫なんだああああ!?」
「うん、なんとなく。多産系で絶倫っぽいからぁ?」
「多産は関係ないだろうがあああああ」
「ご主人様、こんなんでいいかしらぁ?」
「よろしい。では次にランス君、后と会ってきて。あ、くれぐれも喰わないように」
「こんな姿でどうしろと!?」
「つべこべ言わずに、とっとと行ってこーい」

ガスッと、虫っぽい尻に蹴りを入れられて、ランス君は仕方なく后の寝室の扉を開けた。


「あ、あのー、お后さま、夜分遅く失礼を」

寝台に寝そべって恋物語を妄想していた王妃グビネビーアが、ものうい声で返事をした。


「夜分っていうか、まだ夕方だけど、どなた?」
「ええと、自分はその、なんといいますか、たとえるならばアリ…」
「あり?」
「あり…の使いみたいな感じのモノで」
「なんですって? 愛の使いですって!?」

寝台からがばっと起き上がった后は、扉を背にしておどおどしながら立っている不気味な虫っぽい化け物を、まじまじと見つめました。

「あなたは……ああ! なんて、なんてひどい姿なの!!」
「いや、そうはっきり言われると、つらいものがありますが」
「いいえ分かってるの。ひどい呪いをかけられてしまったのよね! それもワタクシへの愛ゆえに!」

妄想に浸りきった后の目には、巨大な蟻もどきに変身中のランス君が、運命の恋人にしか見えないのであった。

「呪いを解くためには何が必要なの!? ワタクシに出来ることは!?」
「さ、さあ、そこまでの段取りは聞かせてもらってなくてですね」
「言わずとも分かります! 性悪の呪術師にたぶらかされたのですね! この手の呪いの解き方は決まっているわ。ワタクシの真実の愛を浴びせ倒せば、すべて解決するはずよ! さあ、あなた、こちらにきて、ワタクシに身を投げ出しなさい! その醜悪な呪いの着ぐるみを、すべて食らいつくして中身を救い出してあげますから!」


うつくしい王妃グビネビーアは、枕の下から取り出した短剣を鞘から抜くと、両手でしっかりと握りしめて、ランス君に襲いかかりました。



↓イメージ画像(本文とはあまり関係がない伝説の剣エクスカリバー)
画像引用元 http://amzn.to/2CbG9Jt



「食らいって…え、あ、うわああああお后さまっ、そんなご無体な!」
「おとなしくなさい、いとしい貴方! すぐにすみますからね!」
「いだだだだだだだだ痛ああああああっおねがいお腹の外骨格を割かないでええええっ」



■そして伝説へ




扉の外では、勇者チヅルンとエリザベートが、映像記録機能つき水晶を構えて、寝室の惨劇の一部始終を撮影していました。

「ご主人様、これって浮気の証拠になるのぉ」
「浮気の証拠にはならんだろうけど、クーデターをもくろんだ悪者が后の寝室に怪物を送り込み、后を誘拐して国王を脅迫し、退位を迫ろうと計画したものの、怪物は王妃に喰われて退治され、ついでに王妃の救いようもないゲテモノ食いと精神錯乱が発覚したため、国王は心痛のあまり后を実家に送り返すことにしたっていう、大スキャンダルの証拠にはなるわね」
「そのクーデターの首謀者はどうするのぉ?」
「ランス君が悪者でした~ので、勇者チヅルンが退治しました~ってことで、一件落着。どーせ私たちと旅に出るんだから、かまわないでしょ」
「なっるほどぉ! ご主人様、あったまいいわぁ」
「おや、ランス君、だいぶ喰われちゃってるわね。撮影も十分かな。じゃ、王妃を気絶させて、ランス君を回収してから、王様に報告にいこっか。あ、その前に、水晶映像持って帝国新聞社に寄っていこう」
「らじゃあ」


というわけで、翌日の朝刊でオステノール国は前代未聞の大スキャンダルが報じられると、王妃グビネビーアは幽閉ののちに隣国の実家に返され、国王から破格の報酬をもらった勇者一行は、楽しい放浪の旅に出たのでした。 (妲己)




         完 
  





2017年12月25日月曜日

【Kindle unlimited】たがみよしひさ「我が名は狼」


■昔読んだ漫画との再会


たがみよしひさ作品、学生のころ、ずいぶん読みました。

当時買い集めていた本は、残念ながらほとんど手放してしまいましたが、最近、AmazonのKindle unlimited(読み放題)に、たくさん登録されているのを発見。さっそくダウンロードして読み始めています。






最初に読んだのが、「我が名は狼」全三巻

ウィキペディアによれば、「我が名は狼」が「チャンピオン」等で連載されていたのは、1982年~1983年とのことですから、もう35年も前の作品ということになります。そんなにたってたのかと、ちょっとボーゼンとしました。昭和は遠くなりにけり…


ネットもスマホもなかったころの若者の生活が描かれていますが、そういう意味での古さはほとんど感じません。このお話のなかに、パソコンやLINEのチャットが入り込んだとしても、そんなに違和感がなさそうなのです。

ただ、主人公の犬神内記(うるふ)みたいな主人公は、いまの若い人に受け入れられるのかどうかは、分かりません。

高校一年で中退して全国放浪はともかく、出会う女性と次々に関係を持ってステディな関係を絶対作らず、女性たちにも受け入れられて恨みも買わない、だけど女性の男性遍歴には厳しい目を向ける、という生き方は、いまの女性読者からは、反感を買いそうな気もします。


次は何を読もうかな…。

「軽井沢シンドローム」「滅日」「化石の記憶」など、主な作品はほとんど読み放題に入っているようなので、年末年始、たっぷり楽しめそうです。ヾ(〃^∇^)ノ





2017年12月22日金曜日

良記事とか更新とかについて


■良記事ってどんなもの?



ちかごろでは、google検索の上位にくる記事は、「良記事」が選別されているという、もっぱらの噂です。googleさん、だいぶグルメになったらしいです。

「良記事」の定義は、よくわかりませんが、きっとたくさんの人にとって「役に立つ」ものであり、「魅力の高い」ものでもあるのでしょう。そういう記事にアクセスが集中するものだと思いますから。

ちょっと参考資料を当たってみました。


繰り返し読みたい良記事まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2132798857851662601


まず、一番上にあった「アメトーク 掃除大好き芸人で紹介されたオススメ超便利グッズまとめ」に夢中になりました。洗濯石けん ウタマロが、とても気になります。


田中が浜田に書いた手紙wwwww」も、なんかじっくり読んでしまいました。
年末の「絶対に笑ってはいけない」が、ますます楽しみに。

そうか、こういうのが良記事なのだろうな…
思わず読みふけっちゃって、心に何かお土産が残る記事。


良記事をさがして集めてまとめた記事も、良記事待遇を受けそうです。
そうして、良記事にはどんどん多層的にスポットライトが当たっていくのでしょう。


ふーむ。。。


日の目を見ないところに、人知れずこっそりと隠れている良記事、ないのかな。
そういうのを、探してみたくなりました。



■がんばらずに更新しようかなと



ぼちぼち更新再開、なんて書いてから、1ヶ月半も放置。
また沈没しておりました。

今年の夏に体調を崩してから、もう半年。

あいかわらず、動けない日がありますが、そろそろ回復傾向が見えてきたような気がします。パソコン前に座れる時間も、少しづつ増えてきました。

なので、今度こそほんとにぼちぼち更新再開。

ここ「目玉ブログ」の目標は、週二回は更新する、ということにします。

少なめですけど、病気療養中なので、あまり頑張れません。
がんばると具合悪くなるし。(´・ω・`)


秘境の果てのアナザーワールドのさらに奥、みたいなブログだけど、更新していなくても、ぽつりぽつりと足を運んでくださる方がいますし、折々のログ(書いた物)が増えていくのは、自分でも楽しいですから。











2017年11月6日月曜日

苦手なYouTube・笑えない自分


体調を崩して、だいぶ更新をサボッてましたが、ぼちぼち再開。

ひさびさに、更新します。


YouTuberさんの動画が苦手です…


いま、小中学生の子たちに、YouTuberさんの動画が、すごく人気ですよね。

うちの末っ子も、ヒマさえあれば、iPadでヒカキン氏の動画などを見ている様子なんですけども・・・


入浴剤100袋一気に入れてお風呂入ってみた!




うーん・・・

よく作っておられるなあとは、思うんです。

動画を撮影して、編集して、飽きのこないテンポでまとめるのって、ものすごく大変なはず。

しかも、いい商品説明にもなってます。

私ですら、つい、Amazonで「入浴剤福袋」って検索して、見ちゃいましたもの。



      Amazonのお写真を借用



たしかに、お得かも・・・。
(ほしいかも)


でも、全部一度にお風呂に突っ込んで入浴する様子を見せられた段階で、心が受け付けなくなりました。(´・ω・`)


もちろんヒカキン氏は、そういう行為が批判されることは分かっていて、ひとつづつ使うべきだと動画のなかでも断っておわれますし、ご自身のお仕事として、こういう表現をなさってるのだと思います。


だけど、見ている子どもたちが、もしも本気で分かっていないようなら、周囲の大人が教えなくちゃならないと思うんです。


ああいうのは、醜い行為だよ、と。


(うわひどい)



ほんとはあんまり、こんなこと言いたくないんですけども。

なぜなら、かつての自分を思い返してみれば、十分にアホタレガキでしたから、どの口でそれを言うか自分にツッコミたくなって、とっても居心地悪いからです。


親目線を搭載すると、人間、変わっちゃうものなんでしょうか。



世代間ギャップ再び…なのか



そんな私ですが、若いころは、「子どもが好んでみているテレビ番組などを批判する大人」にだけはなるまい、などと思っていました。


私の子どものころに一世を風靡していた、ドリフターズや、コント55号などは、「くだらない」「下品」という理由で、親世代にものすごく嫌われてました。「八時だよ 全員集合」なんて、見せてもらえない家庭もあったはずです。

でも、その「くだらな」くて「下品」なのが、大好きだったんですよね。

なぜなら、声出して、大笑いできるから。


今現在の私は、YouTuberさんたちの動画を見ても、全く笑えない大人です。

これは、世代間ギャップなんでしょうか。
それとも、トシのせいなのか…。


そもそも、面白がって見ている子どもたちは、本当に笑ってるのでしょうか。
実はそのあたり、私は未確認です。



一人で自室にこもって動画を見ている小中学生たちは、大好きなYouTuberさんの動画を見ながら、声を出して笑っているのかな。

ちょっと気になります。

もし、声出して笑っちゃうほどではないのだったら、もっと本当に面白いものに、出会えるといいなと思います。余計なお世話でしようけども。



いやちょっと待て、自分、最後に笑ったのはいつだ?



とんでもなく笑った記憶はありますけども、かれこれ10年はさかのぼります。


まずいです。
笑えない大人になってしまったかもしれません。

ちょっと本気で、笑える自分を取り戻したくなりました。










2017年6月5日月曜日

二種類のポジィティブ



ウェディングドレスをリメイクする、素敵な動画を見つけました。


Creating the dip dye wedding dress




純白のウェディングドレスの裾をカラースプレーで染めたら…
まるで紅葉のような美しさ!
(msnニュースより)


ドレスもすばらしいですが、作る方のポジティブな心意気というか、生み出す喜びが伝わってきて、すばらしいと思います。

こんなふうに、自宅の庭先で、自分が最高に素敵だと思えるものを作り出すことができる人生、いいなあと思います。


この記事の繋がりから、これと正反対のウェディングドレスのニュースを見つけました。



ウェディングドレスを “再利用” だとぉ!? 
ポジティブ全開男が思い出の品を好きにした結果…こうなった20選
http://youpouch.com/2014/01/07/156682/





ポジティブなのは、悪いことじゃないと思うけど、なんか、ドレスが可哀想だなと思いました。

心をこめて作られたものでしょうに。。。

こんなふうにしなくちゃならないほど、この元夫婦の仲も、ひどかったのだろうなと思うと…なおさら悲しくなりました。


でも、奥さんが置いてったウェディングドレスが、この男の人の心の状態。
そう思うと、また違う気持ちが湧いてきます。


この男の人は、ぐちゃぐちゃになったウェディングドレスと同じくらい傷と汚れと痛みを負った心を抱えて、それでも前向きに行こうとしてるんでしょうね。


自分の身の回りに、ぐちゃぐちゃになっている私物があったら、心のありかたを再確認してみたほうがいいのかも、なんてことを、ちょっと思いました。


私の場合は、部屋そのもの……
汚部屋なんとかしないと。orz









2017年6月3日土曜日

Facebookは二段階認証に設定を…(乗っ取られ日記)


Facebookにしばらくアクセスしていなかったら、これを、食らいました(´;ω;`)。


Facebookメッセージ「今、忙しい?」は乗っ取り犯



私のアカウントから、「いまは、暇かい?」などという、怪しいチャットメッセージを送られてしまったお友だちが、即座に知らせてくださいました。

乗っ取られたときに、たまたま私もネットを見ていたので、すぐに認証方法を変更するなどして、乗っ取りをやめさせることができたのですが、もしも気づかずにいたら……

お友だちは皆さん私よりもずっと聡明ですので、騙されることはないだろうとは思いますけれども、私の人格が、とっても疑われる事態になっていたかもしれません。(´;ω;`)。

ちなみに、乗っ取り犯に返事をしてしまった方には、犯人側から、「いまは、暇かい?」に続いて、

「私のLINEが凍結されてるから、そちら携帯で検証コードメッセージを受け取ってくれる。」 

「携帯の番号を教えてくれる?」 


という呼びかけがありました。

ここでもしもコードや携帯番号を教えてしまっていたら、その方が、LINEなど、他のSNSの乗っ取りやなりすましに遭うなどして、大変なことになってしまっていたかもしれません。

私のアカウントが原因でそんなことになったら、どうお詫びしていいか、分かりません。

そうういうことがなくて、ほんとうに幸いだったと言う他はありません(´;ω;`)。



この手口の詐欺のために、もっとひどい目に遭われた方のブログを見つけました。





心理的な隙をついてくる手口、本当に巧妙というか……

こういう犯人を捕まえるということは、きっと難しいのでしょうから、自衛するしかありません。

ぜひとも、Facebookは二段階認証にしておきましょう。(´;ω;`)


二段階認証の概要とそのしくみ Facebookヘルプセンター




2017年6月2日金曜日

強姦と、準強姦



ネットで見られる記事を、読み比べてみたけれど…

高畑裕太氏が逮捕されて、山口敬之氏は逮捕状が出たにもかかわらず差し止められて、起訴もされない理由が、私にはさっぱり分かりません。

高畑裕太「レイプ事件」被害者女性が明かしたあの夜の全真相(現代ビジネス・講談社)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50023


詩織さん「黙ってたら事件消される」
http://news.livedoor.com/article/detail/13141030/

検察審査会が動き出す「山口敬之」の準強姦 暴行直後に「君のことを好きに…」
(livedoor NEWS)
http://news.livedoor.com/article/detail/13139321/


女性の証言だけで逮捕される人もあれば、タクシー運転手の証言や、防犯ビデオの映像など、客観的な証拠ももあるのに、罪に問われない人もあるという、この違いは何なのか。


とりあえず、女性は、社会的地位の高い人と繋がりのありそうな異性との、一対一での食事、飲酒を行わないほうがよさそうです。万が一、なにかあっても、警察や司法は守ってくれないから、覚悟して自衛すべきということを、学校の保健体育の授業などでも、教えるべきかもしれません。


こんなことに巻き込まれたら、本人も家族も、社会的に破滅です。普通の精神力では、とても耐えられないでしょう。


それにしても、山口という方、妻子があると書かれていたようですけども、そのことを叩く人がほとんど見当たらないのが不思議です。ゲス不倫などのときは、あんなに世の中が騒がしかったのに。


2017年6月1日木曜日

更新してないブログのアクセス数

「ばくたそ」というフリー素材写真のサイト様からお借りした画像。
窓の水滴と雨(テクスチャー)



ここのブログ、ずーっと書いていなかったから、アクセス数なんて、てっきりゼロになっているかと思ったら、そうでもありませんでした。

1日平均3アクセス。

持ち主すら来ていなかったのに、毎日三人も(もしかしたら一人の人が三回、もしくは二人で手分けして三回かもしれないけど)見てもらっていることに、驚きつつも感激しました。

アクセスの7割くらいは、googleとyahooの検索窓からのご来訪のようです。
読まれている記事の半分くらいは、漫画、とくにハーレクイン系の感想をメモした日記のようです。

それにしても、一応ここの記事、拾われてたんですね、検索に。すっかりスルーされてるのかと思ってました(^_^;

そういえば、ここのブログ、7割は日本からのアクセスですが、残りの3割は、ほぼ欧米です。アメリカ、フランス、ポルトガル、ドイツ、リトアニア、イギリス、アイルランド、スペイン、ポーランド。

もう一つ、メインで発達障害関連のことを主に書いているブログのほうでは、海外からのアクセスは1割ほどになります。国の並びはほぼ同じ。
どうしてこういう差が生まれるのか、そもそも海外からのアクセスの方々は、うちのブログの何を検索で見つけてきておられるのか。

いろいろ理由を考えつつ、また更新再開してみます。



2017年4月10日月曜日

【Kindle Unlimited】信長の野望~輪廻転将~ 

Kindle unlimited(読み放題)で、見つけて読んだ漫画本。


信長の野望~輪廻転将~  
小野洋一郎  (著), 漫画 (編集), コーエーテクモゲームス (その他)


有名なコーエーのゲームの解説書でもデータ本でもない、オリジナルのストーリーで書かれた漫画作品です。全三巻。

物語は、信長が明智光秀の襲撃を受け、濃姫と一緒に本能寺で命を落としたところから始まります。

確かに死んだはずだったのに、気がつけば、信長は若かりし日の合戦の場に戻っていました。

そこから、再び人生をやり直しながら、自分が死ななければならなかった理由を探すために、信長は前回の人生とは異なる道筋で、生きていくことになります。


明智光秀が、なぜ謀反をおこしたのか。
信長を異常な輪廻転生の運命に陥れたのは、誰なのか。

物語のラストで、「えっ、その人、そんなことしてたの?!」という、びっくりな展開になります。

個人的には、いやー、それはちょっと、ないんじゃないのかな、と言う気もしましたが、物語ですので、楽しく読みました。

ゲームのなかで、多くのプレイヤーによって数限りなくリセットされ、「転生」している、織田信長と戦国武将達が、デジタル空間のなかで意志をもって、こんなドラマを生きているのだとしたら……大変だなあと思います。

プレイヤーに向かって、「いい加減にしろ!」と怒っていたりするかも。
(´・ω・`)

















2017年4月5日水曜日

自作マーマレードとスクラブが似ていたというだけの話


もう一つのブログにも書いたのですが、昨日、甘夏でマーマレードを作りました。
たいへんおいしくできました。



んで、できあがったコレを見ていて、なんだか似てるものがあるなあと……


スパフィネス スムージング&リファイニング ボディスクラブ

ザ・ボディショップっていうメーカーの、ボディスクラブです。
食べ物ではありません。スキンケア用品です。

でも、ジャムにしか見えませんよね(^_^;。


評判いいみたいで、気になっているのですが、買ったことはありません。
こんなのあったら、うちの息子、絶対「試食」すると思いますから(^_^;。


だからどうしたと言われると困るんですけど……
気がついたので、書いてみただけです。(^_^;





2017年4月2日日曜日

シン・ゴジラをYouTubeでチラ見した…

エヴァンゲリオンの絵・・らしいです。描いたのは私。


怪獣映画、苦手です。

あの、物理的な巨大暴力で日常をたたき壊される感じが、どうにも怖くてダメなのです。

「家の近くに怪獣が出る」というのが、子どものころは、悪夢の定番の一つでした。

たぶん、初期のウルトラシリーズが、トラウマになっているのだと思います。
(S三十年代生まれであります)

ウルトラマンだったかウルトラセブンだったか、もう、思い出せないのですが、ストーリーも雰囲気も、第二次世界大戦のイメージに、かなり重なっていていたような記憶があります。

庶民にはどうにもならない、ただただ理不尽な暴力。

それが、実際に空襲を経験している親世代(Sヒトケタ台)の昔話との相乗効果で、私の中で、本能的な死の恐怖を感じさせられる映像作品になってしまったのだろうと思います。

なので、ゴジラもガメラもキングギドラも、見たことがありませんし、今後も見る予定はありません。怖いですから。(´;ω;`)

当然のことながら、昨年評判になった、庵野監督の「シン・ゴジラ」も、もちろん見るつもりはありませんでした。

でも、映画館で上映されていたときの評判が、下のような感じで、あまりにも面白そうだったので…

映画「シン・ゴジラ」の感想・評判・評価まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2146984537220366701



つい、好奇心に負けて、Youtubeで、チラ見してしまいました。





生存本能を直撃する怖さでした・・・orz。

なんてもの作ってくれるんですか、庵野監督(´;ω;`)。

狂った雛みたいな、初期の姿。

立っているだけで、ただただ悲しくて恐ろしい、後の姿。

死そのものみたいになってしまった、最後の姿。


(心の底から、うちにほうに来ないでーと叫びましたとも…)


あまりにも怖すぎて、どうしようもないので・・・
そのうち、DVDレンタルして、ちゃんと見ようかと思っています。







2017年3月29日水曜日

アレッポの石鹸を使ってみました

前から使ってみたかった、アレッポの石鹸。

生協の宅配カタログに出ているのを見つけて、さっそく注文。

昨日、届きました。

ものすごく無骨な感じの、大きな石鹸。




良い匂い、というのではないのですが、どこかこう、安心感があるような、何か不思議な感じの香りがします。


お風呂で、顔と体を洗ってみたら、お肌が、きゅっきゅっ、ピチピチな感じに。
楽しくなりました。ヾ(〃^∇^)ノ


すごさを感じたのは、油まみれになった手を洗ったとき。
食器洗い用の洗剤でも落ちなかった油が、一撃でさらっと落ちました。

もう、常備品決定です。




戦争、早く終わってほしい…
終わりますように…


↓ 以前書いたアレッポの石鹸についての日記
https://medanadakki.blogspot.jp/2017/01/blog-post_24.html


2017年3月26日日曜日

女性のニュースが多い今日この頃

お題は、たぶん「時計」



政治関係の報道に、女性が登場する頻度が、ものすごく高くなっていると感じます。

ここ数日は、「昭恵夫人」と「籠池夫人」のショートメールのやりとりが、これでもかというほど取り上げられていて、もともと何が問題の騒動だったのか、わからなくなるほどです。問題を批判する側の顔ぶれも、辻元清美さん、蓮舫さんと、女性の姿がめだちます。都政のほうでは小池都知事の存在感がとても大きく感じられますし、海外に目を向ければ、お隣の国では、朴槿恵さんが大統領を罷免されたり、イギリスではメイ首相がEU離脱で大変そうだったり。(あ、防衛大臣のかたも女性だったと後から思い出して付記)

国家元首級で、もっと女性はいないのかなと思ったら、Wikiにこんなページがありました。

選出もしくは任命された女性の元首の一覧


たくさん、いらっしゃいました。


体調が悪くて何もできない時間が長いので、今回の森友学園事件についての騒動、ネットでニュースをちらちらと追いかけたり、世間の意見を眺めたりしていいました。

んで、ちょっと思ったのですが、こういうひどい騒動のなかで、「女は引っ込め」「女房は亭主に従って黙っていろ」「だから女は」的な批判が、意外と見当たらないというか、少ないんですよね。


私の子どものころには、「女の浅知恵」という、いやな感じの言葉があって、親世代の大人達が、よくそれを口にしては、世の中で目立っている女性を批判したものですが、そういう空気は、さすがにもうだいぶ薄れてきているのでしょう。


世の中、変われば変わるものです。
悪いことではないと思います。

だけどまあ…ろくなニュースがないですね、ほんとに。(´・ω・`)











2017年3月25日土曜日

パン屋さんでは郷土愛は育たないの?



たぶん日の丸弁当でしょう…

道徳の教科書の検定が、だいぶ厳しいのだそうですね。
新聞記事を見て、びっくりしました。

パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定
http://www.asahi.com/articles/ASK3P7KX3K3PULZU00T.html

 「しょうぼうだんのおじさん」という題材で、登場人物のパン屋の「おじさん」とタイトルを「おじいさん」に変え、挿絵も高齢の男性風に(東京書籍、小4)▽「にちようびのさんぽみち」という教材で登場する「パン屋」を「和菓子屋」に(同、小1)▽「大すき、わたしたちの町」と題して町を探検する話題で、アスレチックの遊具で遊ぶ公園を、和楽器を売る店に差し替え(学研教育みらい、小1)――。
 いずれも文科省が、道徳教科書の検定で「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」と指摘し、出版社が改めた例だ。
 おじさんを修正したのは、感謝する対象として指導要領がうたう「高齢者」を含めるためだ。文科省は「パン屋」についても、「パン屋がダメというわけではなく、教科書全体で指導要領にある『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という点が足りないため」と説明。「アスレチック」も同様の指摘を受け、出版社が日本らしいものに修正した。


和菓子好きだし、和楽器もいいと思いますけども、なんだか、わざとらしいなあって感じます。(´・ω・`)


消防団の「おじさん」を「おじいさん」に変換すると、地方が少子高齢化で消防団に加入する若者が居なくなったという話になりそう。実際、そういう状況が各地であるらしいですし。

ここまで言うなら、あれですね。
文科省の職員さんたち、毎日、素敵な和服で出勤なさっては、いかがでしょう。
かなり説得力高まりそうです。

国会だって、議員さんは、びしっと、羽織袴でキメてきたらよさそうです。

なぜ、そうしないんでしょうね。


それにしても、パンだって、日本で広く食べられるようになって、もう百年はたっているのに、いまだに「我が国」のものじゃないんでしょうか。あんパンなんて、日本人が考え出したものでしょうに。焼きそばパンとか、日本以外に存在してるんだろうかと思うんですけど。

(´・ω・`)





2017年3月20日月曜日

更年期障害しょーがない日記

お題は「赤ずきんちゃん」だったらしい
タイトル書いて、なんかげんなりしました。(´・ω・`)

だったら変えればいいんですけど、なんか他に思いつかないので、とりあえずこのまま書きます。


産婦人科で、エストリール錠というホルモン剤を処方してもらって、2週間ちょっとたちました。

忘れん坊大王(とっても注意欠陥)の私ですが、飲み忘れは三回ほどで、なんとか継続服用を維持しています。ネットでお友だちに「お薬!」と毎朝声をかけてもらっているのが、功を奏しています。


先週金曜日に、主治医の診察があり、「どう? 効いてる? 少しは症状良くなった?」と聞かれました。

「いやー・・・あんまり」
「どこが悪いの?」
「全身の関節、痛いです」
「あー・・それは、もしかしたら」
リウマチは検査したけどシロでした」
「先に言われた(^_^;。そうなの? それ疑わしいと思ったんだけど」
「私も最初に疑いましたとも」
「うーん、じゃ、いまの薬、あと一ヶ月飲んでみて。それでもよくならないようなら、薬変えよう」

というわけで、引き続き、エストリール錠を飲むことになりました。

効くと、いいな。。。(´・ω・`)


薬には必ず副作用があるものだと、薬剤師の方も、よくおっしゃっています。
あまり気にしない私ですが、これ以上病気が増えてはたまりませんので、エストリール錠について、ちょっと検索。

goo辞書のお薬辞典に、副作用がどっさり、書いてありました。( ̄。 ̄;)

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/kusuri/2579/m0u/


ええと・・・

とりあえず、発疹や発熱はありません。アレルギーはなかったようです。

動悸は、出ています。
服用をはじめてから、別に何かトキめくことがあるわけでもないのに。なんだかドキドキすることが増えました。頭痛めまいも、増えています。下肢の疼痛やむくみは、もう「ひどい」の一言。痛いのなんの。ぱんばんに腫れちゃって、とてもつらいです。

ただ、どれも、前からある症状なので、副作用なのかどうか、よくわかりません。


確実に言えることは、「いま、超しんどい」ということです。orz


車の運転は、極力控えています。

めまいが心配なのと、どうも注意力が前にもまして落ちているように感じるからです。事故なぞ起こして人様に怪我でも負わせたら、取り返しがつきません。

長年の疲労の蓄積もありますので、この際、手を抜けることは全部抜いて、ゆっくりしようかなと思ったりもしています。

ところがですね。

今現在、病院に三カ所通っているんですけど、婦人科以外の診察や、薬局などで、「更年期障害の治療始めました」と伝えると、必ず言われることがあります。


「しんどいからといって、家に閉じこもってちゃダメだからね!」
「気持ちの問題も大きいんだから、自分がしっかりして、きちんと動くようにしないとね!」
「趣味持ちなさい趣味!」


ほとんど、しかりつけるかの如く、言われるんですけども・・・


更年期障害の人は、「しんどいから休む」って言っちゃ、いかんのですかね。(´・ω・`)

幸い、趣味というか、やりたいことには事欠きません。
出かける元気があるときには、どんどん外に出ますとも。

でも、本当にしんどいときは、休みますよ。
無理して余計に体壊したら、自分と家族が迷惑ですから。。。




(「更年期障害」をキーワードにして、Amazonのウィジェットを作ってみました。Dr.クロワッサンのリンパストレッチとか、私が読んだ本もいくつか表示されるようです。読んだだけで、忘れちゃってるけど。だめじゃん。もっかい読み直そう。そしてレポートしよう)






2017年3月18日土曜日

前からあったものが災害で浮き上がってきたと感じるニュース

いにしえの黒電話…とはちょっと違う




■6年の苦労こんなものか…原発避難訴訟、不本意な原告も
(朝日新聞デジタル - 03月18日 00:05)
http://www.asahi.com/articles/ASK3J6RH8K3JUTIL058.html?ref=mixi

少し引用します。

 心ない言葉も浴びせられた。避難してから数日後、自宅前を通りかかった子どもが、福島ナンバーの車を見て「原発が来てる」と叫んだ。2014年冬には、車のフロントガラスに「福島に帰れ」と書かれた紙が挟まっていたという。

車のナンバーをみて差別とか・・・

もうなんと言ったらいいのか分かりません。

福島の人に対する差別を、私は直接に見聞きしたことはありません、
いま私が親しく話す人のなかには、差別発言をあからさまにして恥じないような人は、一人もいないからです。ありがたいことだ思います。

でも、多いか少ないかは分からないけど、そういうダメな人たちは、存在しているのだろうと思います。

障害者福祉や生活保護を税金の無駄だと叩くのと、同じような人たちが、そういうことをしているのかもしれません。自分が得をしない出来ことには共感するも損だとばかりに、痛みを持たずに切り捨てることのできる感性。怖いです。




こういってはなんですけれども・・・

人の悪意、差別、暴力は、時と場合によっては放射能よりもずっと怖いと感じます。

地元を離れ、他県で心ない言動に去れされることで、体を壊し、精神的な健康を損なってしまった人は、このニュースに書かれていた方の他にも、きっと少なからずいるのではないでしょうか

誰の責任かという問題は、難しいと思います。

地震や原発の問題がなくても、こういう排他の問題は、もうずっと昔からあったわけで、いま渦中にある東北だって、それなりに酷かったわけですから。

私も東北で生まれ育ちましたけれども、黒電話が一般的な家電だったころの東北の子どもたちの「いじめ」は、時にはなかかな陰湿で、えげつないものがありました。東京から転校してきたというだけで、ボコボコにされていた男の子もいたり。障害者に対する意識だって、それはもう・・・少なくとも誇れるようなものではなかったことは、断言できます。でもそれ、東北だけじゃないですよね。



パワハラやモラハラ、排他的な言動などで傷ついて寿命を縮めている人たちを、なんとかしようと動くのが当たり前の世の中にならないと、災害が起きるたびに、こういうことが繰り返されるのかなと思うと、心がしょんぼりします。。。






2017年2月28日火曜日

Amazon、どうなるのかな

口紅を何も見ずに描いた絵

(上の絵は文章にはとくに関係ありません)

クロネコヤマトがAmazonの配達で疲れ切っている、という報道を見ました。

アマゾン宅配急増、ヤマトに集中 「今の荷物量、無理」 (ライブドアニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/12714642/


うちも、月に数回は利用しています。
Kindleを導入してから、紙の本をあまり購入しなくなったとはいえ、子どもたちの本はまだ紙メインですし、店舗よりもAmazonのほうが、安くて購入しやすい商品がたくさんあるので、ついつい、頼っています。

うちの町内からは、だいぶ前に、書店と文具店が消えました。
車で大型スーパーまで走れば、書店も文具売り場も入っていますけれど、欲しいものが必ず入手出来るとは限りません。体調の良くないときには、車を運転するよりも、ネットに頼るほうが安全です。

というわけで、購入頻度はそれほどではなくても、Amazonへの潜在的な依存度は、それなりに高いです。

でも、「今の荷物量、無理」というニュースを見てしまうと、ちょっと利用をためらいたくなります。

なんだか、自分がちょっとラクするために、見知らぬ誰かが過重労働のしわ寄せを受けることを黙認してしまっているようで、居心地悪いです。

ちょっと利用を控えようか、なんて思うものの…

末っ子のほげ子さんに、買ってやりたい本がだいぶあるので、近日中にまた使うことになりそうです。

(´・ω・`)











2017年2月24日金曜日

目玉日記(目が痛いけど、iPhoneは使い続けてる)…インドぢる・ムトゥ踊るマハラジャ、自閉症の息子の思い出

ドライアイと花粉、そしておそらくは更年期障害による、目玉の不調が続いています。




朝起きたら、今日も左目激痛。
寝ているあいだに、ドライアイのせいで、傷がついてしまったのかなと思います。

目薬さしてると、だんだん痛みは引いてきますけれとも、その場しのぎにしかなりません。


お医者さんにかかるとしたら、まず、どこへいけばいいか。
眼科か、更年期対策で婦人科か。。。

近所のかかりつけの眼科は、三時間待ちが普通。体力ないときには、とんでもない苦行です。そして今日は座っているのもキツい体調。

婦人科のほうを優先することにしました。
大元が改善すれば、目玉も含めて、ラクになるかもしれない……と期待。


そんなこんなで、ひどいありさまですが、目を使う仕事は休まずにいます。
頼まれた仕事のための調べ物をしていたら(そして横道にそれたら)、ねこぢるのLINEスタンプがあるのを見つけました。

ねこぢるスタンプ にゃーことにゃっ太 (LINEストア)
https://store.line.me/stickershop/product/1034981/ja


出たのは2014年みたいです。気づきませんでした。

なつかしい、という思いとともに、かつて「ねこぢる」作品に触れた時期の、リアル人生の思い出が蘇ってきて、なんとも遠くへきたもんだ的な気分になりました。




ねこぢるy「インドぢる」を読んだのは、もう何年前なのか・・・。





Amazonで、本が発売された年を調べてみたら、2003年となっていました。出版されてすぐ、店頭でみかけて、買って読んだように記憶しています。

それまで、ねこぢるさんという漫画家さんのことも、そのかたがすでに亡くなってしまっていることも、なにもしらずに、ただ「インド」のタイトルに引かれて、購入したのだったと思います。

2003年というと、うちの、自閉症(の傾向の強い重度広汎性発達障害)息子のあだきち君が、五歳か六歳くらいのころです。

(あだきち君のことを書いているブログ → だっきたんぐる)

当時、あだきち君は、「ムトゥ 踊るマハラジャ」というインド映画に大ハマリしていて、一日三回から四回、ビデオを再生して鑑賞していました。

当然、一緒に過ごしている私も、同じ頻度で「ムトゥ」を見続けるわけですが、次第にインドに洗脳されたようになっていって、気がつくと、「インド」「印度」「マサラ」などと題した書籍を、旅行エッセイや小説から、歴史書、旅の手引き的な本まで、とにかく手当たり次第取り寄せて読むようになっていました。

いま思うと、あれはノイローゼの一種だったのかもしれません。

ただただインド映画を見せられつづける環境に耐えるために、自分の内部にもインドを詰め込むことによって、耐性を作ろうとしていたのでしょう。



 ムトゥ



それに加えて、あだきち君が、こんなに大好きで、のめりこんでいる世界なのだから、何かとても大きな理由があるのかもしれない、それはもしかすると、重い障害の奥底から、あだきち君の気持ちや言葉を引き出す手がかりになるかもしれない…そんなふうに思っていたような気もします。

あやうく、ムトゥの役者さんたちが話しているタミル語の勉強を始めそうになるところまでいきましたが、当時はタミル語の辞書もテキストも日本では手に入らない状況で、断念しました。

タミル語って、よく聞いていると、ところどころ、日本語に似ているんです。

お兄さんのことを「アニィ!」と言ってたり。
他にも、いくつか単語の発音がかぶるものが、あったはず。
発音自体にも、何かこう、あだきち君の琴線に触れるものがある様子でした。

だからといって、タミル語が自閉症の何かを解く鍵になる根拠なんて、全くないんですけど、それでも心引かれてしまう何かが、「インド」の文化には、あったような気がします。


見つかるはずのない何かを探しにいかなくてはならないと思われる土地。

それが、遠くにある国として感じる、インドであるのかもしれません。



2017年2月22日水曜日

目が激痛(´;ω;`) 花粉症&ドライアイ&疲れすぎ・・・

先週末は、散々でした。(´;ω;`)

ちょっと疲れがたまっていたので、横になってうとうとして、夕方目ざめたら、左目に超激痛。

目がえぐりとられるのじゃないかと思うレベルの痛み。

うあああ何がどうした!と思いつつ、鏡で見たり、洗ってみたり、手持ちの目薬(老眼用)をさしてみたりと、いろいろしたけど、効果なし。

土曜日の夜ですから、眼科は診察していません。
自宅で四時間ほど耐えてみたけど、全く痛みが和らぎません。
これは眼球に傷がはいって、ばい菌にやられているのかもしれないと思いました。

夜中でしたが、家族に近所のドラッグストアに走ってもらって、ばい菌を殺す系の目薬を買ってきてもらいました。



サンテ抗菌新目薬


さしながら、しずかに横になっていたら、二時間ほどで、すこーしづつ痛みが和らいでくるのが感じられました。なんとか眠れるレベルまで落ち着いたところで、就寝。

翌朝も痛みはありましたが、「思考不能なレベルの超激痛」から、「かなり痛い」程度まで落ち着いてくれたので、そのまま安静にして、抗菌サンテをさしながら、1日過ごしていたら、二日目には、ほとんど痛みがなくなりました。


まだ眼科にいっていないので、原因は不明。

ただ、痛みの出る前に、かなり長時間外出していたのですが、その時点で、目に違和感は出ていたので、もしかすると、花粉のせいではないかと思っています。

それと、ここのところ疲労がたまっていたせいか、ドライアイの症状も、少し強くなっていました。

花粉と乾燥と疲労のトリプルパンチで、目に傷が入ってしまったのかなと、想像しています。

目薬は常備しつつも、あまり頼るのもよくないと思うので、とりあえず、疲れを溜めすぎず、目を休めるようにしながら、再発防止に努めようと思います。(´;ω;`)























2017年2月14日火曜日

杉浦日向子さんの「百日紅」


お友だちとチャットしてて、葛飾北斎の娘、応為の話題になって、杉浦日向子さんが、たしかその女性を主役にした作品を描いていたなあ、そして買って読んだはずだなあと思いだしたのだけど・・・


書庫で探すのは、ほぼ不可能。

もしかしたら、大地震のあと、古書店に売ってしまった中にまじっていたかも。


あの地震の時、うちの書庫と書斎の本が、ナイアガラの滝状態になるのを見て、ああ、もう本は置かないようにしようと思ったのだ。本を売るのは、身を切られるように辛いことだったけど、ひょっとすると家族が圧死する可能性のあるものを抱え続けて暮らすことはできないと、覚悟を決めて手放したのだけど・・・


いまも深い後悔のなかにある。

手放した本のなかに、読み返したいものが、次々と出てきてしまっているから。


せめて、手放すときにリストを作ればよかったのに、そんな作業をする余裕はなかった。
なにしろ数が膨大すぎた。(数千冊は売り払っている)


で、杉浦日向子さんの「百日紅」
読み返したいけれど、発掘できるかどうかわからない。
ない可能性もある。

Kindle本で買い直そうかと思ったら、まだKindle化されていなかった。

杉浦日向子さんが亡くなってから、もう12年にもなる。
亡くなった作家さんのマンガは、電子化されにくいようなことも、あるのだろうか。
と思ったら、エッセイ本などは、すでにいくつかKindle化されているようだ。

気長に待つか。









2017年2月10日金曜日

【LINEスタンプ】ティッシュの箱

LINEのクリエイターズスタンプが好きで、よく眺めています。

欲しいものを全部買っていると、お小遣いがいくらあっても足りませんから、たいていは見るだけですが、楽しいです。



今日は、LINEクリエイターズスタンプの、「シュール」というジャンルのランキング一覧を、どんどんめくって開いてみていたらこのスタンプに出会いました。


https://store.line.me/stickershop/product/1155348/ja




情緒不安定でどこかすれたらくがき達、だそうです。

すれてるかな……。

なんか、可愛いです。

テイッシュ抜かれて「そうきたか」ってつぶやく、テイッシュの箱、いいなあ。


「すれかわいい」という、新しいジャンルかもしれません。




(__).。oO


きちんと絵を描くことのできない私ですが、人様が描いているのを見ると、無性に描きたくなります。


私もティッシュの箱、描いてみたくなりました。











むずかしいです……。

ヘタクソな上に、練習足りないから。orz



そういえば、東村アキコ作の「かくかくしかじか」というマンガに出てきた絵画教室で、何ヶ月も何ヶ月も、ひたすらティッシュの箱のデッサンをさせられているオジサンの生徒が、出てきました。その生徒さんは、絵画教室の展覧会に出した作品も、ティッシュの箱の絵でしたけれど、いい箱を描くようになったと、先生に褒められていました。


「かくかくしかじか」で、心に残ったエピソードの一つです。

私も、もう少し練習してみようかな、ティッシュの箱。


まず、線が、きちんと描けないことが、問題・・・・。







47都道府県ラップに出会った


PCのiTunesが、ここのところずっと、「嘘と煩悩」という曲をオススメ(Fou you)してくる。

歌っているのは、KREVAという人らしいけれど、ぜんぜん知らなくて、曲名からして憂鬱な印象だったので、ずっと聞かずに放っておいたけど、毎日毎日目に入るから、根気負けして聞いてみた。

なんか、ラップらしい。
年寄りには歌詞の意味が取りにくいけど、なんかポコポコして耳に心地良い。

若者ではなく、それなりの年の人のようだ。
いくつぐらいかと思ってwiki見て見たら、40歳とのこと。へー。


YouTubeで動画探したら、「嘘と煩悩」は著作権がどうこうというので、音声が消されていた。JASRAC頑張ってるのだな、このごろ。

他の曲を探してみた。

47都道府県ラップというのがあった。


KREVA 47都道府県ラップ


授業してる。


♪  左から右 山形宮城


いや隣だけど、これ、車で走ると、結構大変なのよ。
そんな簡単にスライドできないのよ。

仙台で道に迷って、うっかり奥羽山脈越えて天童突っ切って山形市につっこむと、往復五時間は走り続けるのよ(実体験)。


なんてことを、しっとりしたラップをききながら、思い出した。




いいな、これ。








2017年2月9日木曜日

【漫画読んだ日記】「悪魔の誘惑」(綾部 瑞穂・デブラ・キャロル)(悪魔は元夫と姑)

綾部 瑞穂・デブラ・キャロル
「悪魔の誘惑」 



ハーレクインコミックスです。

とにかく腹の立つ話です。

ヒロインである、エマ・ジョーダンの夫、ラリー(故人)が、ハイレベルの事故物件で、死んでいるのもお構いなく、殺意がわくような人物です。

簡単に説明すると…

ラリーは世間的には理想的なセレブ男子で、容姿も人柄もすばらしく、エマを始めとして、彼を心から慕う人々に囲まれて暮らしていました。

ところが、ラリーは自動車事故に巻き込まれ、燃えさかる車体に体を挟まれ脱出できず、焼死してしまいます。

深い悲しみのなかで、夫が会社に残していた遺品の整理をしていたエマは、とんでもないものを見つけてしまいます。

夫ラリーは、取引先の会社の社長夫人と、長期にわたって不倫関係にあり、あろうことか、二人の合体場面をこまめに動画に撮って、ホームビデオのディスクに保存していたのです。

さらに、エマは妊娠を切望していたのですが、ラリーは二人の間に子どもを作る気は全くなかったようで、精管切除の手術まで受けていました。

つまり、ラリーは、最愛の社長夫人との不倫をカモフラージュするためだけに、十歳も年下のエマをひっかけて、形だけの結婚をしながら、不倫行為の映像をたくさん撮り溜めして、会社にコレクションしていたわけです。

ラリーとエマの出会いは、エマが十七歳の時だったといいますから、ほとんど犯罪みたいなものです。不倫をごまかすためだけに、女子高生を引っかける二十七歳男性とか、気持ち悪いの一言です。あるいは、そういう異様な状況そのものを、楽しんでいたのかもしれません。いずれにせよ、事故死は天罰みたいなものでしょう。同情の余地はありません。

最愛の夫の正体を知ったエマは、深く傷つきますが、周囲にはラリーの崇拝者しかいませんから、本心を誰にも打ち明けられないまま、田舎に引きこもって、自らの心の傷を映したような恐ろしい物語を書く小説家になります。

ところが、ラリーの母親は、死んだ息子を神格化する勢いの溺愛ぶりで、未亡人となったエマの人生を管理し、生涯ラリーの未亡人として生きるように、強要しつづけます。もちろんこの母親は、エマの小説家としての成功など、全く評価せず、軽蔑しきっています。さらにおぞましいことに、この母親、エマの周囲に男性の姿が見えた途端、牽制のつもりでしょうか、エマの家に無断で入り込み、亡き息子の肖像画を飾り付けたりするのです。こんな母親だから、息子も変態になるのかもしれません。


エマの小説は大ヒットして、サム・クーパーという演劇人によって映画化されることになり、そのサムがエマを愛することで、物語はハッピーエンドを迎えるわけで、物語の本筋はサムとエマの恋愛なのですが、ラリーとその母親があまりに気持ち悪すぎて、サムの印象がイマイチ薄く、ずっとエマのトラウマに振り回されっぱなしだったこともあって、最後まで、あまりステキにも見えませんでした。ちょっと気の毒なヒーローです。


というわけで、コミック作品自体は、いまいち好印象ではなかったのですが、作者の綾部瑞穂さんのあとがきが、ちょっと面白かったです。

原作を読了した後、作者さんは、アン・ライスの「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を思い浮かべたそうです。

私は原作小説は読んでいませんが、トム・クルーズとブラッド・ピットが出演した映画は見ました。独特の退廃と倦怠、ゴシックな美しさと救いのなさを漂わせた、濃厚な作品で、強い印象が残っています。

コミックスでは、健全な印象ばかりで、どうにもパッとしない存在だった(失礼…)、ヒーローのサム・クーパーを、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の妖艶なレスタト(トム・クルーズ)に重ね合わせると、作品の印象は、大幅に変わります。


デブラ・キャロルの原作小説も、読んでみたくなりましたが、残念ながら、まだkindle化されていないようです。










2017年2月8日水曜日

【漫画読んだ日記】独りぼっちのシンデレラ(大富豪のイケメンでもハズレ物件はある)

 しのざき 薫 ・サンドラ ・フィールド 

「独りぼっちのシンデレラ」


ときどき自分は腹を立てるためにハーレクインコミックを読んでいるのじゃないかと思うときがあります。

なにしろ、ほとんどのハーレクイン作品に、とても腹立たしいタイプの人物が登場するのです。

それは、ヒロインの恋人や結婚相手、元彼もしくは元旦那、現旦那の両親、元嫁、連れ子、部下や上司だったりします。

いずれにせよ、そういう不穏分子が必ず出てきて、読者()がはなはだしくイラッとすることを、やらかしてくれます。

もちろんちゃんと不穏分子を片付けて、お約束のハッピーエンドを迎えることになるのですが、あまりにも不穏の度が過ぎると、いやーな後味が残ることになります。

後味がいちばん良くないのは、ヒーロー、つまりヒロインの恋人もしくは亭主のろくでなしっぷりが、あまりに酷すぎた場合です。

そして、ハーレクインというジャンルでは、大富豪だったり王家のメンバーだったりするヒーローが、実に高確率で、根深いトラウマ持ちだったり、歪んだ性格だったりする場合が多いです。


「独りぼっちのシンデレラ」も、まさにそんな作品です。

ヒロインのケイシー・ノースは、早死にした両親の代わりに弟たちを育て上げ、やっと自分のための人生を開始しようとしたところで、大富豪である青年実業家のルーク・グリフィンの妨害を受けることになります。

ルークは、札束で顔を叩くようなやり方で、ケイシーが引退した家事代行業を、強引に引き受けさせてしまいます。

で、仕事をさせるうちに、ケイシーが無欲で誠実な性格であること、容姿も素晴らしいことなどがわかってくると、ルークはケイシーを言いくるめて、身勝手な愛人関係に巻き込んでしまいます。

さらに、ケイシーが、自分とパーティに出かける約束を断って、怪我で入院した弟の元に駆けつけようとしたとたん、ルークは激怒し、ケイシーを捨ててしまいます。

捨てられたあと、ケイシーは妊娠していることに気づきます。ルークがちゃんと避妊しなかったことが原因でした。

もちろんケイシーも大人ですから、ルークの申し出にOKした以上は、自分の責任でもあるわけですが、弟たちを育て上げるために、自分の夢も恋愛も我慢して、ひたすら働いて生きてきた女性にとって、こんな出会いは、災難としか言えません。

ルークの傲慢さや、女性に対する身勝手さは、麻薬中毒だった実の母親に虐待されて育ったことが原因だったと、作中で説明されています。

ケイシーがパーティの約束よりも弟の耳委を優先したことにブチギレたのも、母親が、わざと約束をやぶるというやり方で、我が子を精神的に痛めつける人物だったせいでした。

それは確かに気の毒な生い立ちですが、母親の悪業の報いを、他の女性に背負わせるのはナンセンスです。

最終的には、ルークはケイシーの妊娠の責任を取り、ケイシーにした仕打ちを深く反省もして、ついでに愛する気持ちも確認して、結婚を申し込むのですが、読んでいる側としては、どうにも釈然としません。

ケイシーは、手のかかる弟たちを育てあげて、やっと自分の人生を手に入れられるところだったのに、またしても、やっかいな育児の必要な男をパートナーに選んでしまったようで……


いくら大富豪の美青年でも、私なら、こんな男は御免です。(´・ω・`)