2019年5月13日月曜日

今日の目玉・その他



だいぶ日にちが開いちゃいましたが、今日の目玉です。


手抜きです。自分のPCデスクの上を写真にとって加工しただけです。

なんらかの、気分の表現にはなっているかもしれませんが、間違っても自画像ではありません(ほんとに)。



でも、なんとなく似てる気も。。。(´・ω・`)




今日の読書(の一部)



しばらく前に買った、村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」に掲載されている、「UFPが釧路に降りる」を読みました。


イケメンでやさしいけれど、何も与えてくれず、中身がなく、空気のような存在だといわれて、妻に去られた小村が、中身のわからない箱を運ぶために釧路に飛びます。

小村は、釧路の空港に箱を受け取りに来た二人の女性、佐々木ケイコとシマオに案内されてラブホテルに行き、シマオと夜を過ごすことになるのですが、そのシマオという女性に、とんでもないことを言われます。

「それはね」とシマオさんはひっそりとした声で言った。「小村さんの中身が、あの箱の中に入っていたからよ。小村さんはそのことを知らずに、ここまで運んできて、自分の手で佐々木さんに渡しちゃったのよ。だからもう小村さんの中身は戻ってこない」



これを聞いた小村は、自分が「圧倒的な暴力の瀬戸際に立っている」ことに気づき、激しく動揺します。


箱の中身が何だったかは、結局明らかになりませんが、大切に思っていたはずの妻に去られても、実家に電話を一本かけただけで、あっさりと離婚届けに印鑑を押して郵送してしまう小村の中身は、たしかに空気に近い質感のように思われました。

これから先、暴力的な現実に巻き込まれるなどして、濃い中身が醸成されるのかどうか。

阪神淡路大震災を背景とした短編集、続きを読むのが楽しみです。






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