さっそくマンガの読書記録千本ノック開始……
「愛が行方不明」 (ハーレクインコミックス) Kindle版
牧村 ジュン (漫画), パトリシア・ノール (原作)
ヒロインのアニーは、カリフォルニア州のアナパムア島のホテルで働いています。
アニーの両親は数年前に飛行機事故で他界。
そのときのショックで、極度の飛行機恐怖症になってしまったアニーですが、両親の思い出の残るホテルを盛り立てようと、古くからの従業員たちと一緒にがんばっています。
けれども、ホテルの経営は思わしくなく、オーナーである伯父は売却を考え始めています。
そんなホテルに、全米に名を知られたホテル王の、フリン・パーカーがやってきます。
彼にはホテルの買収のための視察という、密かな目的がありましたが、そんなことを知らないアニーは、セレブ客を精いっぱいもてなそうと張り切っていて・・・
と、ここまで読んだだけで、どういう形でハッピーエンドを迎えるか、想像がつきます。
いや、全然読まなくても、三割くらいは想像がつきます。
なにしろ、ハーレクインコミックスの結末は、
「目もくらむような真実の愛・ゆるぎない結婚・あふれんばかりの財産」
を備えた、幸福な家庭生活に落ち着くのがお約束なので。ここに最愛の我が子の誕生が付け加えられることも、よくありますが、養子の場合も結構あります。なんだろうと、とにかくヒロインとヒーローが幸せならいいのです。
ただ、どういう経緯でそこにたどり着くかは、読んでみないと分かりません。
そして、どの作品も、これでもくらえと言わんばかりの趣向を凝らして、読者を待ち受けています。
「愛が行方不明」では、ホテルにやってきたセレブ客のフリンが、出迎えたアニーのフルネームを叫び、そのまま憎悪の罵倒モードに突入。
頭のおかしいクレーマーのような振る舞いですが、自分が買収しようとしたホテルで、二年もまえに失踪し、必死で捜索し続けていた自分の妻が、何食わぬ顔で接客するのを見たら、たいていの人はこうなるかもしれません。
けれども、アニーには、フリン・パーカーについての一切の記憶がありません。
彼女は、両親の飛行機事故死のショックから、心因性記憶喪失となっていました。その記憶のない時期に、フリンのホテルで研修生として働くうちに、恋に落ちて結婚していたらしいのです。
アニーの事情を知ったフリンは、罵倒モードから一転して、記憶のない妻の愛を取り戻すために、アニーに寄り添い、支えになろうとするのですが・・・
(以後のあらすじは省略)
この物語で気になったのは、舞台になっているアナパムア島です。
「アナパムア島」検索してみても、この作品の記事しか見つからないのです。(´・ω・`)
googoeマップで、アメリカ合衆国のカリフォルニア州沖にある島々を、目を凝らして眺めてみても、それらしい名前の島が、どうしても見つかりません。
「アナカパ島(Anacapa Island)という、ちょっと似た名前の島はありますが・・・
ストリートビューで歩ける範囲を見た限りでは、セレブの泊まるスイートルームのあるホテルは、見当たらないようでした。
それとも別の島なのか、架空の島なのか・・・。
「アナパムア島」について何かわかったら、この記事に追記することにします。
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