二歳半のときに、なんとなく海を見に行きたくなって、ふらっと家を出て、帰れなくなったときのことを、鮮明に覚えています。
小学生になっても、自宅のすぐ裏で、帰れなくなっていたりしました。
中学、高校は、そんなに迷わずに済みましたが、それは家と学校の往復以外の行動をとることが、ほとんどなかったからです。
大人になって、車の運転をするようになると、迷う規模が激変しました。
市内の出先から帰宅しようとして、山脈を越えて他県にいたり。
片道十五分のはずなのに、三時間走っても、家に帰れず、遭難を覚悟したり。
三年前に、車にナビをつけてもらい、徒歩時にはiPhnowのGPS機能を利用するなどして、とてつもない迷子にはならなくなりましたけど、初めて入った建物のなかで出口を見失うようなことは、いまもしょっちゅうあります。
わかっていても、間違えるということもあります。
たしか、新宿駅だったと思います。
ただでさえ駅の構造は苦手ですが、新宿駅は私にとっては、ラスボス級のダンジョンです。
なにしろ、歩いていると、なにかすばらしく、いいにおいがすることが、あるからです。
それにつられて、いつのまにか方向がナナメにずれていて……行くべきホームを探し直すことになります。
あのかおりは、たぶん、ステラおばさんのクッキーだと思います。
まだ一度たりとも食べたことがないために、余計に魔力に耐性がないのだろうと疑っています。
いつか、買いに行きます。新宿に。
でもほんとに、新宿駅だったのだろうか……
近藤春菜はステラおばさん生涯タダ、社長から無料パスポート届く。
http://news.livedoor.com/article/detail/11481710/
このニュース、うらやましすぎる。
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