汗牛充棟
はじめて眺める熟語です。
じーっと見ていると、汗びっしょりの牛たちが、小屋にぎゅうぎゅう詰めになっている様子が目に浮かびますが……
何のためにそんなことになっているのかは、字面を見ているだけでは、さっぱり分かりません。
ネット辞書で、語釈を見てみました。
蔵書が非常に多いことをいう言葉だそうです。
ということは、「棟」に充満してるのは、牛ではなくて、蔵書なんですね。(´・ω・`)
車に積んで牛に引かせると、牛が大汗かいて進みあぐねるほどの本の質量。
家に納めれば、天井までいっぱいになるレベル。
我が家も、ちょっと前まで、そんな感じでした。
(牛車は所有していません)
人が小さくなって蔵書と同居させてもらっているような家でしたが、東北大震災のとき、書架が大雪崩を起こし、
「この下に子どもがいたら、場合によっては大怪我では済まなかったかも」
と感じたことをきっかけに、主に私の本を処分することに決めました。
泣きながらBookoffなどに持ち込んで売った本の数は、正確には記録していませんが、数千冊になるはず。
そのなかには、もう二度と手に入らない本もあったろうと思います。
心は痛いですが、物ですから、いつかは手放すときがきたはず。
それが少し早まったのだと考えることにして、いまは、残した本を大切にしようと思っています。
…とかなんとかいいながら、電子本の蔵書は、どんどん増えている今日この頃。
蔵書を端末に入れて大量に持ち歩いても、汗もかきません。
よい時代になりました。
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