2017年1月18日水曜日

文學界なんて絶対買わないよーという日記


ここのところ、忙しくて、ブログの更新を休んでいるのですが、更新していなくても、毎日必ずgoogle経由でアクセスのある記事があります。

これです。


福祉が税金の無駄という考え方

https://medanadakki.blogspot.jp/2016/07/blog-post_30.html


昨年の、相模原の施設の事件のあと、書いた記事でした。

最近知ったのですが、googleで「福祉,税金の無駄」というワードで検索すると、上の記事が二番目に表示されてしまうようです(2017/01/18現在)。それで、こんな辺境のブログに、足を運んでくださる方が毎日いるのだと思います。


読みに来て下さっている方が、どういう気持ちで検索をされているかまでは、わかりません。

もしかしたら、「福祉なんて社会に負担かけるだけで、税金の無駄だろ」という考えの賛同者を探している方々であるのかもしれません。そうだとしたら、うちのブログは大いに期待外れだったことでしょう。お気の毒なことです。


福祉、とくに重度の障害者のための福祉に対する批判の声を、あの相模原の事件以降、いやという程目にしました。


あの、元都知事の石原慎太郎さんまで、相模原事件の犯人の気持ちがわかるといった意味の発言をしていたとか。


石原慎太郎が「やまゆり園事件犯の気持ちがわかる」と暴言
http://lite-ra.com/2016/09/post-2583.html


この暴言は、雑誌「文學界」に掲載されたものだそうです。


 Amazonで見なくても別にいいと思います。はい。




暴言読むためにお金出したくないので、買いませんでしたが、掲載する雑誌も雑誌だなと。炎上商法というやつでしょうか。この号、人気だったようです。

引用の引用になりますが、こんな発言があったそうで。


「昔、僕がドイツに行った時、友人がある中年の医者を紹介してくれた。彼の父親が、ヒトラーのもとで何十万という精神病患者や同性愛者を殺す指揮をとった。それを非常にその男は自負して、『父親はいいことをしたと思います。石原さん、これから向こう二百年の間、ドイツ民族に変質者は出ません』と言った」

引用元 http://lite-ra.com/2016/09/post-2583_2.html


でも。


「石原裕次郎 同性愛」というワードでgoogle検索をすると、記事、いっぱい出てくるんですよね。

石原慎太郎さんの弟さんの真実がどうであるかはわかりませんし、正直興味もありませんが、身内にこれだけの話がある人が、生存権すら否定したい勢いの強烈なホモフォビアであるという事実に、何らかの因果関係を感じたくなるのは、自然な感情の流れであると思います。

猛烈に否定すればするほど、そのことに強く囚われ、心が縛られていることを示してしまうという、典型例ではないでしょうか。

なぜ、いろいろな人がいるということを、認められないのか。

根拠もないのに、「変質者」などと、社会的悪にまで結びつけて、存在を否定して憚らないのか。



障害者を大量殺戮したあと、さわやかな顔で自撮り写真を残していた相模原の犯人は、普通の感覚では「変質者」そのものでしょうに。個人を社会の構成要素としか見ない「政治家」的な視点ですと、そういうことも、わからなくなってしまうのでしょうか。


なんでそんなに、精神障害や同性愛の否定にこだわるのか、率直に本心を語ってほしいところですが、石原慎太郎さんは御年84歳。都合の悪いことを語って晩節を汚すことは、なさらないのでしょうね。文学者なら、名誉や社会的地位などを捨て去ってでも、心の真実を書き残してほしいところですが、この方は「小説を書く政治家」であって、文学者ではないので、望んでも無理だろう思います。




それにしても、「文學界」。

昔からあまり好きではなくて、買いませんでしたけれども、人を傷つける暴言を吐く人物の対談を企画して、記事として掲載して、売り上げをのばそうとする雑誌だったのだなあと、印象づけられましたので、今後ますます買わないだろうと思います。ネットで無料公開されたら読むかもしれませんけど。Kindle unlimitedとか。でも電子化すら、されていないんですね、この雑誌。遅れてるーと、煽ってみます。
















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