Amazonのkindle unlimitedで見つけて、読んでみました。
おとなりボイスチャット (第一巻)
こじまなおなり (著)
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表紙の青年は、大学入学直後からの長期入院のせいで、キャンパスで「ぼっち」状態の、田力治(たぢからおさむ)。
どのグループにも入れず、学食でも、カウンター席に一人で座って、壁に貼り付けられた鏡の中の自分と向き合って食べる日々。
想像するだけで、さみしいです。(´・ω・`)
それにしても、カウンター席の面した壁が鏡張りの飲食店なんて、あるんだろうかと思ったら、どうやら存在するようです。検索したら、いくつか写真が見つかりました。
自分の顔や、しぐさを見ながら、ご飯食べるなんて、鬱陶しいと思うんですけど・・・。
まして、「ぼっち」を気にしている人にとっては、拷問のような席でしょうね。
仲間と和気藹々の学生達の食事風景を背景に、孤食する自分の姿を常に視界に入れながら、食事するわけですから。
(´・ω・`)
孤独な田力治の心の支えが、アパートの隣室に澄んでいる、引きこもりの「大神(おおかみ)さん」との、壁越しの会話です。
お話の冒頭から、二人の間では、すでに気持ちの上での依存関係が相当に進行していることが察せられるのですが、やりとりは常に壁越し、窓越しです。
ところで、この二人の名前から、連想される関係があります。
田力治 → タヂカラオサム → 日本の神話のタヂカラヲ→天岩戸をこじあけた
大神 → 天照大神(アマテラスオオミカミ) → 天岩戸にひきこもっていた神
ということは・・・・
ひきこもりの大神さん、最終的には、ひきこもり生活から、ひきずりだされるということなんでしょうか。
この漫画、三巻目まで出ているようです。
一巻目では、大神さんは、「手」しか見せてくれません。
しかも、田力治が「ぼっち」になった長期入院の女子大生が、急接近してきて、大神さんに心を寄せている田力治をけん制しはじめています。
一角だけ、壁の向こうにあって姿が見えない三角関係。
先が、すごーく気になります。
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