2016年11月2日水曜日

Twitter俳句

最近、主に外出時にTwitterに投句したもの。





十月の夢は凸凹 ダリの空 


神無月 胃壁腸壁 異風なし 


秋の日に 食べ足りなくて 文字を書く 


秋の蚊に 遺言聴かせ 血を吸わせ 


コオロギも 現れなくて 闇ばかり 


残菊や 私はあなたが嫌いです 


秋の蠅 愛されなくて それが何? 


秋の蚊や ココデシンデモイイデスカ 


秋の夢 刹那血の色 息の色 


秋ぺらり 捲ればたちまち底が、見え 。 


秋の昼 エンダーマンが そこにいた。 


十月に 本を積み上げ寝てしまう 


十月や 通覧すれば既に底 


秋風や 溜まった何かを返したい。 


柿食えば 人の怒りも色を変え 


書を読めば 背後で秋を食べる音 


秋の蚊や ゴミではなかった 生きていた 


死蝉や 生きた意味など風の果て 


冬の雨 人の命の底を打つ 


雨滴冷えて 億千万の目の如し 


冬の雨 わからなくても ただ歩く 


冬の雨 命産めども満たされず 


ただ待ちて 冬の木乃伊の如くあり 


冬の雨 希望を抱いて濡れそぼつ 


ただ待ちて 冬の木乃伊の如くあり 


冬の街 あの世この世の分け目なく 


冬空や 触れるに遠く 重き蓋 






俳句をはじめてから、二十三年ほどになります。


紙媒体に投稿したことはなく、ここ十数年は、SNSで時折つぶやいていました。


ネットに書いたものは、ほとんど読み捨てのようになってしまい、手元に残っているものが少ないことに気づきました。


気持ちの記録にもなるので、これからは、少し書き残してみようと思います。





そのうち、絵をつけようかとも思っていますが、きっと不評だろうなあ……。(´・ω・`)





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