kindleで続編が出るのを心待ちにしていました。
今回も、Kindle unlimitedでの配信。ありがたいことです。
かっぴー (著) 「左ききのエレン(3): 不夜城の兵隊」 Amazonで見る
光一が、美大に合格した直後に、画塾の先生に言われる言葉があります。
自分の人生がいつはじまるかなんて わからねえ
何かを得た時にはじまる人生もある
何かを捨てた時にはじまる人生もある
そればっかりは、お前ら本人にしか わからねえんだ
これ、何らかの分野のスペシャリスト、専門家を目指した人、目指そうとしたことのある人には、ものすごく「分かる」言葉ではないかと思います。
ここ読んですぐ、私は自分の情けない大学院時代の気持ちを、まざまざと思い出しました。(あいたたた…)。
何者かにならなければどうにもならないという、強迫観念じみた思い。
でも、その何者かが、ほんとうのところなんであるのか、ゴールなんてないことも、薄々分かってしまう怖さ。
結局私の人生は、そのときに目指した何者かとは、程遠い場所で「はじまり」ましたが…。
それにしても、不思議な絵だと、読むたびに思います。
なんかこう、読んでいるうちに、生身の人の顔が見えてくるというか、テレビのドラマとも違って、現実に存在している人たちの話を直接聞いているような、妙にリアルな感じがしてくるのです。
物語に入り込むのに、全く邪魔にならない絵でありながら、絵の印象もしっかりと残る…すごい不思議です。
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