憂鬱なことが多いとき、無理矢理にでも大量の本をドカ読みすると、気分が上がることがある。
脳内を、ジェット水流でざばーーーーっと水洗いするようなイメージだ。
小説なら五本くらい、漫画本なら、三十冊くらい、一気に読む。
もちろん、目がとっても疲れる。
でも、読み終えると、変な具合に凝り固まって動かなくなった、憂鬱な思念が、どっかに消えるか、薄れている。
「
カキフライが無いなら来なかった」(幻冬舎文庫)の、11ページ目にある句。
憂鬱な夜を救ってくれる本といる 又吉直樹
このかたの場合は、人格化した本と「居る」ことで、救われるらしい。
もしかしたら、読んでないか、読み進めずに、同じページばかり見ているのかもしれない。
それも、ありだと思う。
一冊で済むなら、経済的だし、場所もとらない。
でも、もしかしたら、数千冊か、万単位の本を周囲に密集させているかもしれない。
お金かかるし、場所も大変だし、家も危険だ。
そういう場合は、電子本の導入が強く望まれる。
私はそうした。
Kindleの小さな画面が、書庫になっている。
憂鬱な夜は、停電したら大変だ。
懐中電灯や蝋燭では、もはや入り込めない書庫だから。
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