2016年8月21日日曜日

ゲイの弟を養うシンデレラと、追い詰められてチョコレートに逃避するセレブの物語(Kindle unlimited読書日記)


憂さ晴らしの大量読書メモ。

ハーレクインコミックス。
あっという間に読めて(10分以内)、一気に腹を立てて、ハッピーエンドに安堵することで、鬱屈がちょっぴり晴れる……

ようなことは、実際にはほとんどないのですが、短時間でもおかしな物語に意識を集中させることで、鬱鬱とした想念から解放されて、気持ちに若干の余裕ができるという効果は、たしかにあるように思います。






シンデレラとチョコレート  
ハーレクインコミックス Kindle版
荻野目 かおる (著), ルーシー・モンロー (著)








このジャンルの物語は、ゲスい親の因果がトラウマになっているヒーロー、ヒロインがほんとうに多いです。そういうお話のニーズが多いのでしょうか。(´・ω・`)


巨大銀行のCEOであるトマジは、浪費家の父親が潰しかけた銀行を必死で建て直して成長させ、事故死した弟夫婦の遺児二人を引き取って育てていますが、完全なワーカホリックで、子どもにはさっぱり懐かれず、醜悪な父親も頻繁にお金をたかりに押しかけてきて、気の休まるヒマもありません。大好きなチョコレートを食べる一瞬だけが幸せという、ものすごく気の毒な人です。

↑気の毒な至福のひととき


主人公のオードリーは資産家の娘ですが、ゲイの弟が差別主義者の両親に勘当され自殺未遂をしたことから家を出て、MITに進学した弟を養いながら、トマジの銀行に勤めて暮らしています。弟の学費は高額ですが、親からの援助は一切なし。理想に合わない子どもを切り捨てて顧みることがないバカ両親です。


トマジが1千万ドルの報酬で子どもの母親になれる女性を探していると聞いたオードリーは、弟の学費のために自ら立候補。哀情深い彼女は、親を失った子どもたちが、お金目当ての女性に傷つけられるのではないかという危惧もあり、体当たりで名乗りをあげますが、「子どもたちの母親」=「自分の会社のCEOの嫁」であることに思い至らず、


あとはお約束のハッピーエンドに向けて、行き違いやすれ違いの艱難辛苦を乗り越えていくわけですが…

このコミックの中では、主人公達の親は成敗されることも改心することもなく、そのままで終わります。そこがちょっと、釈然としないところ。

原作のほうでは、ちゃんと決着がついているのかもしれませんが、残念ながらKindle unlimitedには入っていないようです。





↓Kindle unlimitedの書籍です。月額980円で読み放題。

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