2016年7月26日火曜日

四字熟語日記「猜忌邪曲」

「猜忌邪曲」というのは、他人をねたみそねむ、よこしまで曲がった考えのことだそうです。

字面を見てるだけで、グロテスクに曲がって腐った精神が感じ取られる気がします。覚えたけれど、今後使うことがないといいなと、思っていたのですが……


この四字熟語にふさわしいような、いやな漫画、読んじゃいました。( ̄。 ̄;)





Kindleでロープライスだったのと、絵がいいなと思ったので、内容を調べずに、ついDLしたのですが……

中学生のいじめ…では、おさまらない話でした。

主人公は、表紙の少女。廃校の決まっている中学に転校してきて以来、クラスメートから執拗ないやがらせを受けますが、自分が耐えればいいと、ひたすら我慢しています。

あるとき父親がそれを察知して、学校側に抗議したものの、担任はすでに廃人化していて話にならず、帰り道にいじめの女子生徒たちから暴行される始末。

このあたりで、もうとてもまともに読めないと思い、端折って先をチラ見したのですが……

主人公の両親はクラスメートたちの手で焼殺。
仲のよかった妹も大怪我し、その後亡くなってしまうようです。

いじめの首謀者たちは、主人公を自殺に追い込んで、自分たちの犯罪を隠蔽しようとしたようですが、そのときに、家族を殺したのは自分たちだと口走ったため、主人公は復讐を決意。それをほとんど完遂して、最終的には自分も死亡するようです。


こんなダークすぎる中学生の世界はあり得ないと、否定してしまいたいところですが、現実に、これに近い事件が起きていることを考えると、なんとも言えない気持ちになります。


ミスミソウを読み始めて、すぐに思い出したのは、川崎の中1の男の子が殺害されてしまった事件でした。

さまざまに報道されていたことの一部を見聞きしただけですが、子供たちの心を追い込み、仲間の命を奪い、奪われるというところまで暴走させてしまう、グロテスクな構造のようなものが、似ているように感じました。


事件も、漫画も…
救いがなさ過ぎて、ただ祈るしかないような気持ちらさせられるけれども、それではいけないのだろうとも思います。


けれども、なにをしたらいいのか。

それが、分かるような作品、真っ暗なところにある人でも、どうにか希望を見いだせるようなお話を、いまは読みたいと思います。















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